お砂糖ひとさじ

同性カップルの妊活の記録

レインボーの選択肢

 

11月のトライに向けて、産婦人科のピックアップなど、話が具体的になってきた。

この前、奥さんと話していて、面白いことに気づいたのね。


多種多彩なLGBTの中で、自分をジャンル分けするとしたら、限りなくLに近いB。


まあ、ヒトの性自認はグラデーションに近いと思うので、大雑把な分類ではあると思うけど。

 

ともかく、私の自己認識は『女』なんですわ。

男性になりたいと思ったことは無いし。


まあ、機会があれば、それも面白いかもしれないけどね。笑


それはさておき、

今回、はじめて気づいたけど、出産に関しては、私の感覚は限りなく『男』に近い。

 

産むつもりがないとか、母性がないとか、そういうシンプルな話ではなく…


私の中に「自分は女性→いつか子どもを産む」という方程式がない。

だから、冗談抜きで、映画『ジュニア』で卵子を移植されたシュワちゃんの気持ちが分かるのよ。


男女のカップルで「そろそろ子ども欲しいね。」って話になったら、「じゃあ、私の卵子あげるから、あなたが産んで!」と言われた旦那の気持ち。

 

私の性自認に、男性・女性がまだら状に存在するのか…

はたまた、同性パートナーと暮らすうちに、無意識下での男女のカテゴライズ化が生じたのか…


実に面白い。 論文が書けそう。


もし、奥さんが妊活して子どもが授かっていたら、私は大多数のお父さんと変わらない経過を辿ったと思う。


ある日、自分の子と思われる小さな生命体が出現し、実感が湧かないけど我が子と嫁さんを守るために頑張って働き、自分に似てくる子を可愛がるようになる。


ただ、このステレオタイプは、『自分の子』であることが前提。


私より先に、奥さんはコレに気づいたみたい。

そして、出産・育児に関して希薄な私が、ましてや自分の遺伝子を持たない子どもを、『自分の子』と認識できるのか、心配になった。


感覚としては、ステップファミリーの奥さんが、元旦那の子と今の旦那との関係を心配するのと似てるかな。


ワンオペ出産・育児になりそうな予感を察知した奥さんが考えた解決策が


そうだ、アイツに産ませよう!!


だったわけです。


いや、その発想がナナメ上すぎるわ〜。

そして、女2人だからこそのウルトラCだよね。


今後、医学が進歩して、男性が妊娠できるようになったら、男女でもこの選択ができるのだろうか?

そして、どれだけの男性が「俺が産むよ。」って言えるのか。


なかなか興味深い。


そんなこんなで、大役を押しつけ任された私は、TVでマルチーズの難産を見て、妊娠する前からビビりまくり、奥さんからは「君は犬なら大型犬だから、マルチーズより安産だ!」と謎の激励を受けた。

 


先が思いやられるわ〜。