お砂糖ひとさじ

同性カップルの妊活の記録

1400万605分の1

 

去年はコロナ禍でいろいろと大変だったけど、水面下で妊活は続けていた。

 

まだ現在進行形のため、詳しくは書けないのが何とももどかしい。

 

とりあえず、名前を言ってはいけないあの計画は次の段階に進みました。

 

どうにか凍結できた受精卵は3つ。

 

私の妊活はここで卒業です。

あとは奥さんにバトンタッチ。

 

もう仕事終わりにあの診察台に乗ることも、自己注射も採卵誘発剤もない。

酒も気兼ねなく飲めるし、薬でホルモンを左右されて違和感のある体つきになることもない。

何より!!お金払って痛い思いをしなくていい!!!

控えめに言って…  最の高。

 

反対に奥さんは貼り薬でかぶれたり、薬の副作用なのか強い眠気に襲われたりとなかなか大変な様子。

 

そんな苦労を乗り越えて、つい先日、私のタマゴが奥さんに移植された。

 

どうしても私は数値をみてしまうので、年齢的なこと、受精卵のクオリティ、他人への移植の適合を考慮すると、成功率は無いに等しい。

 

そんな我われには「ベビたん待ち❤️」みたいなゆるふわさは一切なく、奥さんは受精卵を『ウィンター・ソルジャー』と呼んでいた。(凍結されてたから)

 

ウィンター・ソルジャーが目覚めるかどうかは別として、いま現在は私のタマゴが奥さんのお腹にいるって思うと不思議な感じがする。

 

じんわり嬉しいような、責任感と緊張で背筋がピッとするような。

なんとも言えない気持ちで、毎日そわそわしている。

 

いつかそんな日々を懐かしく思うときが来るのだろうか。