お砂糖ひとさじ

同性カップルの妊活の記録

生命のパーセンテージ


妊活を始めるにあたり、どうしても気になったのは私の年齢的なこと。

正直、妊活をするにはかなり遅い。

 

本能的な奥さんとは正反対で、私は数字や研究結果から物事を考えるタイプなので、いろいろ調べてみた。

諸説ありますが…妊娠する確率って、20代でも25〜30パーセントくらいのもんなのね。

なんか周りの人はポンポン生まれている印象があったから、意外だった。


私の場合は、妊娠確率がググッと下がる30代後半なので、DIYが自然でないことも加味すると…まあ、10パーセント以下ってとこね。


悪くすりゃ数パーセント。

 

うーむ、うすうす分かっていたとはいえ、低い数字だわ。

ただ、子宮年齢は実年齢とは違うのだって。40代で20歳くらいの子宮年齢の人もいれば、20代でアラフォー子宮の人もいるらしい。

しかも子宮の老化は、どのタイミングで進むか分からない。


でも、子どもがいない人生も乙だって知ってるの。

そこにかかるはずだったマネーと時間を使って、たくさん楽しいことができると思ったら、それはそれでハピネス。


しかも、今回は面白いことに
このパーセンテージをくつがえす、奇跡が起こった。

 

ドナーの友人が自ら精子検査を受けに行ってくれたのね。

 

その結果が…

まず数が基準値の15倍!!

運動率も驚異の80パーセント!!

医者も「こんな人 はじめて見た。笑」って吹き出すレベルの、金メダル級 だったのだ。


いや〜もってるわ〜


驚きのポテンシャルに腹かかえて笑った。

 

そういえば、今回の妊活にあたり、仕事面では大きな代償を支払った。

ドナーの話をいただいた時、たまたま私は転職活動中で、内定をもらっていたのね。

けれど、産婦人科で聞いた不妊治療(コレについてはまた後日)は、思った以上に、休みの調整がシビアだったのだ。

 

有給もまだない新しい職場で、直ぐに妊活を始めるのは難しい。

しかも、私のバックグランドをカミングアウトするには、長い時間をかけた関係性の構築が必要。はたから見たら、未婚でイキナリ妊娠した人だ。

いまの職場を辞める気マンマンだったから、かなり悩んだのだけど、結局、内定を断った。

 

所詮、この世は等価交換。

何かを得るためには、何かを失う。

 

大きな賭けには、それなりの代償が必要ということか。

それにしても、女性のキャリアと妊娠・出産のタイミングって本当に難しいのね。

やってみなきゃ分からないことって沢山あるなぁ。