コウノドリ
コウノドリの最新巻を買って読んだ。
同性カップルの妊活の話、本当によく書かれているなと、改めて感心した。
ドナー側のゲイの気持ちとか、Lカップルの妊娠しない方の心情とか、いろんな人の視点があるのが素晴らしい。
ストーリーの中で、生まれた子どもと精子提供者の関わり方についてのくだりがあった。
精子提供を受けたカップルが、ドナーと子どもの関係性をどうしたいかは、人それぞれだと思う。
奥さんと私は、友人夫婦から精子提供を受けたけど、もし、全く知らない人だったら、一切関わって欲しくないと思ったかもしれない。
ドナパパさんとママさんは、生まれた子どもとの距離感を私たちに任せると言ってくれたけど…
もし仮に、私たちがルーツを完全に隠したいと望んでいたら、2人にはとても辛い思いをさせたのではないだろうか。
そして、ルーツの分からないことが、子どもにどう影響するのかは未知数。
実際、数年前から米国など精子バンクがある国では、ルーツを知らされない子どもが、成長過程で精神的に不安定になりやすいことが問題視されている。
そういった現状を受けて、日本の病院での精子提供も、ドナーの門戸が狭くなってるのね。
将来的に子どもから情報開示や認知を求められる可能性もあるからなぁ。
ドナー側のリスクは高い。
そもそも、FTMで戸籍変更して法的に結婚してる場合以外は、同性カップルは病院で精子提供は受けられないけどね。
同性カップルであっても、
男女カップルであっても、
非配偶者間人工授精(AID)とルーツの問題は、今後も大きなテーマになりそう。