幻の緑の大地
トライ後の基礎体温を見ていたら、一か八かだった割に、排卵日の予想はドンピシャだった。
その後、高温期に入って、もし妊娠していなければ、明日くらいから体温が下がるはず。
もし授かっていなかったら、奥さんが落ち込むだろうなと思うと、朝の検温がちょっと憂うつ。
加えて、職場では、人手不足に投入された新入職員が入職2カ月経たないうちに妊娠。
日に日にお腹が大きくなっていく彼女の仕事を丸かぶりしながら、ダークサイドに堕ちないよう精神鍛錬してる。
フォースと共にあれ…
まあでも、命の奇跡を学んだので、妊婦さんには前より気遣いできるようになった気がする。
奥さんは色々と複雑な思いを抱えているみたいだけど、私は私で、妊活のために自分の『好き』を諦めないことにした。
それがオタクってもんよ!
久しぶりに趣味に全力投球してやるわ。
もし妊娠したら、しばらく活動休止だし。
生き急いでるわ〜。
そして、私が人生を最高に楽しんでないと、ジュニアも外の世界に出てくる気にならないだろうし。
それにしても、何十年も受精なんて無縁だったMY子宮は、びっくらこいたに違いない。
奥さんに、『ウォーターワールド』の幻のドライランドみたいじゃん、って言われた。
見たことは無いけど、伝説には聞いた。
みたいな。笑
ケビン・コスナーには今一度、ドライランドを目指して頑張っていただきたいものだけど、何十年もドライランドが見つからなくて、ちょっとやさぐれたケビンだからなぁ。
絶対にビーコンとスモーカーズも邪魔してくるしね。
うーん、このスリリングな期間は楽しまないと損ね。
頑張れ、ケビン・コスナー!
もとい私の子宮。