お砂糖ひとさじ

同性カップルの妊活の記録

エルロンドの会議

 

エルロンドの会議

ロード・オブ・ザ・リング』で、サウロンの指輪をどうするかが話し合われた会議。

この会議で、旅の仲間たちの壮大な物語がはじまる。

 

夏休みも終わりにさしかかった日曜日、そんな気持ちで我われは集まった。

場所はファミレスだけど。笑


旅の仲間たちは一同に会して、これまで集めた情報を元に、作戦会議をはじめた。

奇跡の検査結果に笑い転げたり、受け渡しの方法の検討など、いろいろと議題はあったのだけど、みんなが一番悩んだのは…


生まれてきた子と、ドナーの友人がどう関わっていくか。

これはなかなか難しい問題だよね。


ちなみに、ボランティアのドナーから提供を受けて子どもができた人も何人か知っているけど、対応は人それぞれ。


◆ 全く関わって欲しくない人。


◆ ドナーとして子どもに紹介したい人。


かなり両極端かも。


ドナーの友人も自分で調べて、いろんな考えの人がいることを知り、こちらの希望を聞いてくれたのね。

私たちは、この点に関しては、むしろこだわりが無さすぎるかも。

どちらかといえば、ドナー側の希望に添いたい。

ドナー家族が負担に感じるのであれば、適度な距離感で接するも良し。息子や娘みたいに感じて、密に関わってくれるのならば、それも嬉しい。


ただ、ルーツだけは子に隠したくない、と思っていて、そこはドナーの友人も同じ気持ちで良かった。

自分のルーツを知るって、とても大事なことだなと思ったから。


ピッタリくる言葉がないから『ドナー』って書いちゃうけど、なんかそれも違和感あるのよね。

しっくりくる言葉がないものか。

 


子どもへの説明も難しいなぁ。

遺伝子的な父母には夫婦の愛は無いけど、そこには信頼や尊敬や友情だけではなく、友人と私のそれぞれのパートナーとの愛もあるし、パートナー同士の絆もあるしで…


夫婦の愛とはまた別次元の、いろんな形の愛情が、複雑にスクランブルしているの。

あたかも無数の星が銀河を形成するように。

 


この不思議な感覚を、言の葉におこせる文才が欲しい…!


いままでの家族の概念には当てはまらない、
もっと大きな単位のファミリーをつくろうとしている感じ。

スケールがデカ過ぎて、自分でもよく分かんないけど。


解けないナゾナゾを、みんなであーだこーだと考えてる。


いままで奥さんと2人で考えてた、人生のナゾナゾ。

一緒に答えを考えてくれる旅の仲間が増えたことが、ちょっと嬉しかったりする。