お砂糖ひとさじ

同性カップルの妊活の記録

はじめての不妊治療

 

両親のバックアップを受けて、安心したところで、まずは産婦人科へ行ってみることにした。

そもそも、私の機能に問題があったら、話が始まらないし。

 

それにしても、産婦人科って何度行っても苦手。何がイヤって、あの診察台! 本当に屈辱的なんだもん。

あのデザイン、どうにかならないのかな?

土下座した頭の中に、土足を乗せられたぐらいの気分なんだけど。

 

平日なのに大入りな待合室は、若いカップルか、「ベテランママさん」って感じの人ばかりだったので、気押されて隅っこに座った。


アーノルド・シュワルツェネッガー(の気持ちの女)には、なんとも居心地悪い…。

 

初診では膨大なアンケートに記入するのだけど、プライベートな質問が多くて、ちょっと答えにくかった。


ひと通りの検査を受けたあとは、先生との問診。

女性カップルの場合、子づくりはイコール不妊治療になるので…

① シリンジ法

② 人工授精

体外受精     ぐらいまでが、選択肢かな。


②と③はドナーの保険証や受診、同意書が必要になってくるので、ハードルが高い。金銭的にもかなり負担がかかるし。

 

私たちは①のシリンジ法にチャレンジすることにした。

超音波検査で排卵日を予測し、タイミングを合わせてシリンジで精子を注入する方法。


やり方としては、きわめて単純明解なのだけど、問題はここから。


ふと、排卵日って何日前に分かるのかな?って疑問に思って、先生に聞いてみた。


「う〜ん、2日か3日前くらいかな?予測日から3日間くらいはやった方がいいけど。」

 

ん?  ってことは…

排卵日近くに受診が必須で、
しかも排卵日が分かるのは3日前で、そこからまた3日間のトライ!

 

マジっすか…  普通に仕事してたら無理じゃん。

ドナパパさんも大変すぎるよ。


芸能人が『妊活します』って、仕事を休止する理由が分かったわ。

不妊治療って仕事に影響が大き過ぎる。


そんなわけで、転職あきらめました。

腹くくって、1年間は今の現場に残ることにした。


次回までに基礎体温を測るように宿題を出されて、はじめての不妊治療は終了。

 

そうそう、基礎体温と風疹や麻疹などのワクチン接種は、早めにやった方がいい。

基礎体温は過去のデータが初診時に必要となるから、先に始めるが吉。

ワクチン接種は、注射後2ヶ月は妊活できないダウンタイムができるよ。もちろん、妊娠したら打てない。


風疹や麻疹は両方とも小さい頃にやっていたからノーマークだったのだけど、年とると抗体が無くなってしまうこともあるのだって。

心配ならば、抗体検査をした方がいいかも。

 


ようやっと診察が終わって、どっと疲れた。

ここに何度も1人で来るのイヤだな〜


そんで最後に、
お会計で出された領収書を見て、目ん玉とび出たわ。


お会計  ¥30000 也


高っか!!!!  

 

血液検査と、ちょこちょこっと触診して、諭吉どんだけ出てくの!!ゼロが1個多すぎないか、何度も数えたわ。


自費診療をナメてた…

 


カードで支払いました。。


というか、国があんだけ産め産め言っておいて、不妊治療がこんなに高額なのって、矛盾してない?

たくさんの人が、こんな大変な思いをしてたのだな。

 

生産性とかおバカなこと言う前に、もっと産みやすい環境をつくってあげればいいのにね。