ポリープ手術
随分と前の日記から間が空いてしまった。
それというのも、2カ月あまり妊活をお休みしていたのです。
1回目の人工授精は不発に終わり、こんなに精鋭部隊でダメなら無理かもなぁ と、なかば諦めモードで再受診したところ、先生から子宮ポリープ があると言われた。
前からポリープ があるかもと言われていたのだけど、それが着床の邪魔をしているかもしれないから手術した方が良いとのこと。
良性ポリープ だし、妊活がなければ放っておいてよいものなので、わざわざ入院して取らなくても…
というのが最初の気持ち。
ただ、妊活した友人たちに聞いたところ、ポリープ 取ってから即妊娠した人がいたり、保険で入院費の負担が比較的少ないとのことだったので、オペをすることにした。
まれにポリープ が悪性のこともあるらしいので、取れるタイミングがあるなら取っちゃった方がいいかなとも思って。
入院自体は3日間程度の簡単なものだったけど、はじめての入院生活にドキわくでした。
地獄の卵管造影を耐え抜いたのだから怖いものなどない!と余裕ぶっこいていたら、事前の注水検査では貧血でホワイトアウトしてぶっ倒れ、手術前に子宮口を開くための器具を入れるのがクソ痛かった。
あと人生初の尿管留置バルーンも体験した。
あれ、患者さんが自己抜去しちゃうの分かるわ。
他にもいつもと逆の立場から病院生活を見てみると気づかされることも多くて。
人の立場に立つって、本当に大事ね。
手術自体は全身麻酔で寝ている間に終わって、術後も痛みなく直ぐに仕事復帰できたのが救いかな。
基本的に病気ではないので、入院生活は直ぐに飽きて、病院のベッドの上でいろいろ考えてた。
術後しばらくは妊活もお休み。
基礎体温を測らず、お酒を飲み、趣味に没頭する時間はとても自由で楽しくて、妊活が思いのほかストレスになっていたことに気づいた。
何より女性性に寄らなくて良いのが楽。
この感覚を上手く表現できないのだけど。
産婦人科の診察台に乗るのも、排卵誘発剤を打たれるのも、精子を体内に入れるのも、性別のやじろべえのバランスがちょっと崩れる行為なのね。
いまは目的があって望んでやっていることだけど、まったく平気なわけではなくて。。
う〜ん、Xって我ながら面倒くさいわ〜笑
そういうものから解放されたら、えらくホッとしている自分がいた。
診察室って孤独なんだもの。
夫婦で寄り添って待合室にいる人たちをみると、正直うらやましい。
2人、いやもっと沢山のチームで不妊治療を闘っているのに、なんで一緒に来てはダメなのだろう。
そもそも何で嘘をつかないと妊活できないのだろう。
近しい人から「同性カップルで子どもが欲しいなんて、贅沢すぎる。結婚式ができただけで充分じゃない。」と言われて、とても理不尽だと思った。
贅沢かどうか、充分かどうかは、自分で決める。私たちは Never enough だから。
チクタクとタイムリミットが迫る中、
病院の天井を眺めながらぼんやり考えた。
血の繋がっていない子の親になれるのか
家族って何なのか
どうやって旅の終止符を打つのか
どうせいくなら最後はドラマティックにいこう!